【48歳の会社員が 家を買う ②】不動産屋を回ってみて気がついたこと

 家を買う ことを決断した

前回の記事「【48歳の会社員が家を買う①】賃貸派が 家を買う ことになった理由」では、生粋の賃貸派だった我が家が、一戸建てを購入するという決断に至った経緯と理由について明らかにしました。
この第2回では、近所の不動産屋2件を回ってみて気がついたことや、教えてもらったこと、決めなくてはいけないこと、などを紹介していきます。

下調べと最初のアクション

ブロックチェーン

「一戸建てを買おう」というぼんやりとした方向性に対して、嫁さんは現実的に動きはじめました。
まず、近所の不動産屋を何件かピックアップして、話を聞きに行く予約をしていました。
次に、子供が転校しなくてもいいような範囲の、新築・中古の物件を検索して、ざっくりとした相場を把握しました。
この段階では、一戸建てを買うために必要な手続きや要件などが明確ではありませんでしたが、ある程度の知識は頭に入れておきました。

不動産屋を回ってみた

Linux

僕の会社の休みに合わせて、2件の不動産屋に行ってみました。
どちらも自宅から近いエリアにあって、一件は大手の不動産チェーンの看板を掲げていて、もう一件は個人名で営業している小さなお店でした。

まずは、大手の看板を掲げる不動産屋です。
店舗も大きく、スタッフも何人か常駐しているような規模です。
気持ちよい挨拶で迎えてもらい、こちらの状況や希望している方向性を説明しました。
対応したスタッフは、感じの良い応対をしてくれますが、一向に具体的な話になりません。
検討しているエリアの話題にもならなければ、広さや予算の話にも進まない。
しばらくして分かったのは、こいつはやる気がない、ということでした。
我が家を客として認めていないのです。
店頭のチラシなどをよく見ればよかったのですが、この店は賃貸を中心に扱っています。
一戸建ての売買もおこなっているものの、あまり力を入れていないようです。
嫁さんと目配せをして早々に店を後にしました。

もう一件の不動産屋は、個人名の店名で事務所も小さく、店主と思しき初老の男性一人しかいません。
こちらの事情や、考えていることを伝えると、すぐに具体的な話になりました。
口数の多い人で、不動産をめぐるいろいろなことを聞かせてくれましたが、繰り返し言っていたのは、「今は新築戸建を買うタイミングではない」ということでした。
その理由は、為替の大幅な円安の影響で、あらゆるものが値上がりしているからというものでした。
具体的には、建材など家を建てる材料すべてが大幅に値上がりしていて、大手の工場火災の影響で合板まで値上がりしているため、注文住宅などは一戸あたりの建築費が300万円くらい高くなっているそうです。

そんな中で先方から、2つの案の提示がありました。
①新築建売で、すでに建っている空き物件を購入する
②注文住宅などで築年数の浅い物件の中古を狙う

嫁さんとの事前の相談では、新築へのこだわりはなく、中古も視野に入れて探そうとしていたので、この提案はどちらも受け入れられるものでした。

この不動産屋さんは、良い意味でぶっちゃけていて、単刀直入に僕の年齢、年収や勤め先、ローンの有無など必要なことを尋ね、借入可能額の概算をその場で出して、月々の支払い額から逆算して、具体的な予算を確定させました。
なかなか見事な手腕だと思いました。

大手チェーンの看板ではなく、地域のつながりや、信用で成り立つ商売のやり方をしていると言っていましたが、その言葉に嘘はないように感じました。

こんなふうに具体的に話をしていると、こちら側が決めなくてはいけないことがたくさんあることに気が付きました。

例えば、

・新築か中古か?
・新築の場合、建売か注文住宅か?
・中古なら、築年数は?
・土地の広さは?
・建物の大きさは?
・部屋数は?
・間取りは?
・家の場所の条件は?
・その他外せない条件は?

これらはまだ入口のところの話で、実際に物件を検討する際には、リフォーム箇所や、具体的にリフォームにかける予算、工期の相談、入居予定日などたくさんのやることが出てきます。
考えただけで気が重い。
家を買うというのは、ものすごい労力がかかるのだと、実感としてイメージできました。

初回の訪問ながら1時間以上話をして、人柄や知識、地域とのネットワークなどの部分がこちらの求める家さがしとマッチしそうだと思いました。
いったん、予算3,500万円までの中古住宅を、子供が通学できる範囲のエリアで探してもらうことにしました。

今の住居を急いで出ていかなくてはならない訳ではないので、あわてて探す必要もないので、焦らず良い物件を探してほしいという希望を伝えました。

借り入れはできる?

副業

さて、当たり前のことですが、家を買うにはお金が必要です。
1年ほど前までは、嫁さんは専業主婦で、我が家の稼ぎは私の1馬力だけでした。
子供は習い事や塾に行き、毎月結構な額を使ってくれるため、現金で家を買えるような蓄えはありません。

それどころか、総額の数十パーセントくらいの頭金を用意するのも難しい状況です。

そうなると住宅ローンを利用することになりますが、果たしてどのくらいの金額を借りることができるのか、毎月の支払いはどのくらいになるのかが問題になります。

不動産屋さんの試算では、頭金はなくても構わない、僕が勤めている会社の規模と、勤続年数から、推定ですが6,000万円程度は問題ないだろうとのこと。

また、ローンの金利は再優遇措置の対象になるため、制度の恩恵を受けられる見込みです。

サラリーマンは、家を買うときにこんなメリットがあるのですね。
企業の規模と勤続年数は、信用の証、ということのようです。

ちなみに住宅ローンは79歳がリミットで、月間の支払いは79歳までの均等割になります。

月々の支払い額や、子供の教育にかかる費用などを考えると、総額で3,500万円程度が現実的な借入額になり、金利も考慮すると月々8万円程度の支払いになります。
これなら、社宅制度の変更による家賃負担を考えても、メリットが出てくることになります。

新たにはっきりとしたことのまとめ

家を買う

実際に不動産屋にいって話を聞いたことで、たくさんのことが分かってきました。
忘れっぽい僕の性格を見抜いて、即行動に移す嫁さんはさすがです。

今回分かったことをまとめてみます。

・今はあらゆる物が高くなっているので新築を買うタイミングではない
・建材の価格も上がっているためリフォーム費用も高くなっている
・コロナで不動産は低迷するかと思いきや、動きはコロナ前よりもよいため相場は下がっていない
・僕の住むエリアの相場では建売の新築か築年数の浅い中古がおすすめ

また、これは僕の勉強不足だったのですが、
・48歳のサラリーマンでも家を買うことはできる
・年収、企業の規模、勤続年数によって借りられる住宅ローンの額は変わる
・住宅ローンは79歳まで組むことができる
など、家を買う際の、お金にまつわる基本も教えてもらいましたが、これらは自分で勉強しないといけない内容です。

予算、エリア、物件の種類がある程度はっきりしてくると、具体的な購入のイメージができてきます。
車で街を走るときに、家を見る目線が変わっていることに気が付きました。
外壁の色や素材、建物の大きさや建ぺい率、窓の大きさなど、これまでは全く興味がなかったことを、意識的に考えるようになっていました。

不動産屋さんが最後に「焦らずじっくり探しましょう」と言っていた意味がなんとなく分かってきました。
物件を見ても、自分の中の「家」のイメージが出来上がっていないと、正しい判断ができないということなのでしょう。
慌てて適当な物件に飛びついて後から不満が出てくるようでは、家の買い方としては失敗で、自分のイメージ通りの場所や家に出会えて、住んでからも不満が出ないというのが正しい買い方、ということだと思います。

さて、今回の記事はここまでです。
次回は、不動産屋に行ってから1週間たち、嫁さんといろいろな相談をする中で、「どこに住むのか」という根本的な課題に直面することになった経緯について紹介したいと思います。

それではまた次の記事で。

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