【News】 LMDE 6「Faye」と Linux Mint 21.3 は 2023 年12月リリースの予定

Linux

8/2 Linux Mint 公式リリース

8/2、Linux Mintは公式ブログにおいて、 Linux Mint ディストリビューションの次期メジャーリリースと、Debian ベースの LMDE 6 (Linux Mint Debian Edition) リリースに関するニュースのいくつか明らかにしました。

Linux Mint Debian Edition 6 の作業がスタートし、コードネーム「Faye」とされています。
最新のDebian GNU/Linux 12「Bookworm」にもとづいたディストリビューションとなり、Linux Mint 21.2 “Victoria” で導入されたすべての新機能と変更が含まれるとされています。
これは、長期サポート版である Linux 6.1 LTS カーネル シリーズが同梱されることを意味します。

また、LMDE 6 の開発スタートの一方、Linux Mint プロジェクトは、 Linux 6.2 カーネルを搭載した Linux Mint 21.2 用の EDGE ISO をリリースする計画があることを表明しています。
Linux 6.2 カーネルの搭載により、新しいPCへのインストールがスムーズになると予想されます。

更に、2023年12月に、Linux Mint 21のメジャーアップデートとなる、Linux Mint 21.3 がリリースされることが表明されました。
リリース前にあまり詳しい情報が出てこないのが通例ですが、今回は新機能、改良ポイントなどが明らかにされている点は注目されるところです。
例えば、ISO 作成ツールの更新、セキュアブートの修正、Waylandの導入に向けたアクションなどです。
特にWaylandについては、X Window Systemの代替えを目指すプロトコルであり、Ubuntuなどではすでに導入されています。

公式リリースによれば Clement Lefebvre 氏は

「私たちはまた、Wayland の長所と短所を研究し、潜在的な導入に必要な作業を評価することに時間を費やしたいと考えています」

と述べています。

Linux Mint 21.3は、引き続きUbuntu 22.04 LTS (Jammy Jellyfish)をベースに開発されています。
しかし、Linux Mintの開発チームは、2024年4月に予定されるUbuntu LTSの次期リリース「Ubuntu 24.04 LTS」に搭載される技術、そして Snapへの注目について言及しています。

Linux Mintはデフォルトでは Snap が無効になっており、利用するには手動でインストールする必要があります。

LinuxMint 20で snap を使う方法【メインマシンとしてのLinux ④】

こちらの記事では、Linux Mint にSnapをインストールして使用する方法について紹介しています。
単純にインストールされていないだけでなく、Snapを無効にする設定ファイルがある、というところになにやら不穏なものを感じてしまいます。
なぜ Linux Mint ではSnapが無効になっているのか、については調べるといろいろと出てきますが、Linux Mint の開発チームの考え方が、snapの思想、Canonicalの独占的な管理方法と相容れないから、というのが当たり障りのない表現になるでしょう。

そんなSnapについて開発チームが注目しているというのは、ユーザーレベルでは利便性の向上に関わることであり、今後の動向が気になるところです。

Linux Mint 公式リリース「 Linux Mint ブログ」
https://blog.linuxmint.com/

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