ブロックチェーン STEPNで一勝負かけたある初心者投資家の末路

・投資の初心者だけどブロックチェーンについて知りたい
・暗号資産、仮想通貨について簡単に知りたい
・投資のリスクを知りたい
・ブロックチェーンが本当に儲かるのか疑心暗鬼
・話題のSTEPNについて知りたい
・実際にSTEPNをやっている人の話を聞きたい

早く乗って早く降りることがブロックチェーンの肝
初心者向けブロックチェーンについての解説
ブロックチェーン投資のリスク
ブロックチェーン STEPN について
実際にSTEPNをやっている人の話
まとめ

早く乗って早く降りることがブロックチェーンの肝

はじめに結論を示しておきます。
STEPN のようなブロックチェーンを利用した投資は、早い段階で参加して、早い段階で引き上げることが、大きな怪我をしないために必要なことです。
暗号資産(仮想通貨)を利用した投資システムは、流行りに乗って、次々に新しいものが登場し、資金を集めています。
しかし、その一方で、利益を生むことができなくなっているものがあることも、頭に入れておくべきです。
株や投資信託は長期投資が利益を生むといわれますが、ブロックチェーンを利用した投資は移り変わりが非常に速いのが特徴です。
引き際を見極めることが大事です。

初心者向けブロックチェーンについての解説

近頃よく耳にする、暗号資産、仮想通貨、ブロックチェーンという言葉。
なんだか怪しい投資だと感じている方も多いのではないでしょうか。
投資の仕組みに関係する言葉をきちんと理解することが、あなたを守ることにもなりまた、これらを利用することもできるようになります。

まずブロックチェーンについて。
ブロックチェーンは、コンピュータネットワークにおける、分散型の取引記録管理の技術です。
従来からある、中央集権的なデータ記録とは正反対の構造になっていて、取引参加者それぞれのコンピュータを使い、取引内容(ブロック)を互いに確認しながら、ユーザー同士が分散してデータを記録・監視していく仕組みです。
データを一括管理する大型コンピューターが必要なく、低コストでシステムが形成できます。
また、分散して記録を管理しているため、データの改ざんが難しく、不正が起きにくく、局所的に発生した障害にも強いのが特長といわれています。

もともと、「ビットコイン」の基盤技術として開発されたため、ブロックチェーンは暗号資産（仮想通貨）のための技術というイメージが強いのですが、このような特徴から、金融だけでなくフィンテックや公的なデータ管理など幅広い分野で活用できる可能性のある技術といわれます。

次に、暗号資産(仮想通貨)について。
日本銀行のサイトの説明がわかりやすいので引用してみます。

「暗号資産（仮想通貨）」とは、インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、「資金決済に関する法律」において、次の性質をもつものと定義されています。
（1）不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨（日本円や米国ドル等）と相互に交換できる
（2）電子的に記録され、移転できる
（3）法定通貨または法定通貨建ての資産（プリペイドカード等）ではない
代表的な暗号資産には、ビットコインやイーサリアムなどがあります。
暗号資産は、銀行等の第三者を介することなく、財産的価値をやり取りすることが可能な仕組みとして、高い注目を集めました。
一般に、暗号資産は、「交換所」や「取引所」と呼ばれる事業者（暗号資産交換業者）から入手・換金することができます。暗号資産交換業は、金融庁・財務局の登録を受けた事業者のみが行うことができます。
暗号資産は、国家やその中央銀行によって発行された、法定通貨ではありません。また、裏付け資産を持っていないことなどから、利用者の需給関係などのさまざまな要因によって、暗号資産の価格が大きく変動する傾向にある点には注意が必要です。
引用元　:　日本銀行
(https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/money/c27.htm/)

ブロックチェーン投資のリスク

暗号資産(仮想通貨)を活用した投資は、いま盛んに行われています。
大きな利益を手にするチャンスがあるともいえますが、チャンスの裏にあるリスクもよく見極めておくことが必要です。

暗号資産(仮想通貨)を使った投資のリスクには、次のようなものがあります。

・価格変動のリスク
・ウォレットが破損するリスク
・サイバー攻撃による盗難
・システム障害のリスク
・資産の流動性のリスク
・取引所の営業時間
・取引所の経営破綻
・51%攻撃

これらのリスクについては、以下のリンクの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

ブロックチェーン STEPN について

今年に入ってから、たびたび目にするようになったブロックチェーン投資に「STEPN」というものがあります。

STEPNは、 Solanaブロックチェーンにゲームの要素を加えた、「Web3ライフスタイルアプリ」です。
と書いても、何のことか分かりにくいですね。

簡単にいえば、ゲーム内で使うスニーカーを買って(投資)、ユーザーは与えられた歩数を実際に歩き(ゲーム要素)、その歩数分が報酬としてもらえる、という仕組みです。

「スニーカー」にはランクがあり、日本円で最低6万円程のものから、高額なものでは数百万円とも数千万円にもなるスニーカーもあるそうです。

スニーカーのランクによって、一日にカウントされる歩数が異なり、歩数が報酬に反映する率も違うため、より高いスニーカーを購入することが、長期的に高い利益が得られる、という構造になっています。

そして、高いスニーカーを買って、より多くの利益を得て、次のスニーカーの購入に当てる・・・という行動のパターンになります。

スニーカーの購入や、ゲームの報酬は暗号資産(仮想通貨)が用いられ、当然のことながら通貨の相場も日々変動します。

STEPNの巧妙なところは、ユーザーに「歩く」「走る」という健康的なライフスタイルをするよう促すことで、金銭目当ての投資という側面から一時的に目をそらすような仕組みになっていることです。
また、高額なスニーカーは、それを所有していること自体がステータスとなっており、ユーザーの投資意欲を煽る効果があります。

金銭的な投資から利益を得るプロセスの間に、「歩く」「走る」という自発的な行動を含ませることは、システムへの参加意識をより深いものにする効果があると考えられます。

STEPNのアプリでは、GPSや歩数計の機能を組み合わせることで、ユーザーが実際に運動したことを証明する「動きの証明」がなされており、不正がしにくい仕組みになっています。
この点についてはフェアであるといえるでしょう。

このアプリケーションはAndroidとiOSで利用でき、スタートから半年足らずでオープンベータ版に移行を果たしました。
今後の展望としては、ゲーム機能を最適化し、将来的に他のいくつかのチェーンでリリースする予定といわれています。

実際にSTEPNをやっている人の話

僕の会社の同僚は、早い段階からSTEPNを始めています。
数十万円をスニーカーの購入にあて(初期投資)、毎日歩くことで少しずつ初期投資を回収しました。
彼の購入したスニーカーでは、数ヶ月で初期投資の回収が完了し、その後は利益を生むフェーズに入っている、と言っていました。
彼は、早い段階から参加していたことで、STEPNの相場が安いときにスニーカーを購入することができていました。
そして、投資の回収が終わり、利益を生む段階に入ったときには、参加者が増え続けていたこともありSTEPNの相場が高くなっていました。
彼は、僕にもSTEPNをはじめることを盛んに勧めていました。

ここまで読んでいただいた方なら、お気づきになると思いますが、STEPNの仕組みは新規参加者が増え続けることで成り立っています。

参加者ははじめに大きな額の投資をします。
それを毎日少しずつ回収して、回収が終わったら、ようやく利益が生まれ始めます。

利益が生まれる前の段階では、参加者は自分のお金を預けて、少しずつ引き出しているのです。
預けたお金はどうなっているのかといえば、理論上は他の参加者の利益に充当されているといえます。

つまり、新規の参加者がいなくなると、どこかで資金がショートする可能性があるということです。

昨日STEPNは、中国での利用を7月中旬に事実上禁止する、という発表をしました。
このニュースにより、STEPNの相場は大きく下落しました。

いまや中国は、世界の投資環境に多大な影響をもたらしています。
中国からの資金が流入するか否かで、投資や事業の規模が大きく変わってしまうということです。
今回の発表により、STEPNから中国の資金が引き上げられることが予想されますが、一部の情報ではこれは折り込み済みだとする見解もあります。

先に述べたとおり、STEPNは新規の参加者や、大口の投資家がいないと、資金が枯渇する可能性がある構造になっています。
巨大な市場である中国からの資金がないまま、STEPNの事業モデルが維持・拡大できるかは不透明な状況といえるでしょう。
加熱した環境が落ち着き、適正な価格になるための、良い契機になるという見方もあるようですので、よく見極めていく必要があります。

この発表があった時の、同僚の暗い表情は今でもよく覚えています。
参加していた期間がもたらす利益は、相場の上昇という要素が加わって、結構な利益が出ていたそうです。
それが、今回の相場の下落によって、今までの利益を吹き飛ばし、マイナスになるほどの影響があったと言っていました。
今は、どうやって損切りして撤退するかを考えているそうですが、相場が落ち着いて再び参加者が増えて、マイナスをカバーできる可能性もあるため、判断は難しいと言っていました。