中高年でもできる TikTok の使い方(制裁?YouTubeとの連携で注意すること)

動画配信

急進する TikTok と安定成長のYouTube

 TikTok は急激に利用者を拡大しているSNSです。
10代を中心とした若い世代が使っていたものが、最近では中高年も利用するようになったり、企業がPRのために利用することも増えています。
コンテンツは短時間の動画が中心で、視聴者の好みに合わせてランダムに再生されるため動画がバズりやすい、フォローをもらいやすいなど視聴者へのアプローチがしやすく、アカウントを育てやすいSNSという特徴があります。
反面、 TikTok 単体では収益化の仕組みがないため、個人の楽しみや、PRのためのSNSという側面が強いといえます。

それに対してYouTubeは、TikTokとは性格が異なります。
数分から数十分ほどの長めの動画が多く、視聴者が動画を選択しないと再生されない、コンテンツのクオリティが低いとチャンネル登録者を増やすのが難しいという特徴があります。
また、収益化の仕組みが確立しており、本業や副業としてチャンネル運営をしている人も多いのがYouTubeです。

この記事では

TikTok

この記事では、TwitterをはじめとしたSNSを使い続けてきた僕が、中高年でもTikTokを楽しむ方法や、YouTubeとTikTokを連携する方法、トラブルの回避方法について紹介します。

「新しいものを拒否しはじめたら、時代から取り残される」
これは、僕の座右の銘なのですが、若者のツールでも、新しい家電でも、とりあえず使ってみることにしています。
使ってみて自分に合わなければ速やかに撤退する、使えるものなら活用する、単純ですが悪くないと思っています。

中高年でもTikTokを楽しむことはできます。
実際に多くの方がアカウントを作って動画をあげています。
中高年だからこそ作ることができる動画もあるでしょう。
心理的な抵抗は横に置いて、楽しんでみることが大事です。

SNSを運用していて、アカウントが育っていくのを見るのは楽しいものですが、知らず知らずにやってはいけないことをしてしまっていることがあります。
ユーザーから見れば「うっかりしていた」という内容ですが、アカウントは結構深刻なダメージを受けていることがあります。
これらのことは、知識として覚えておいて損はないと思います。

YouTube集客ツールとしての TikTok 

TikTok

僕はここ1年ほど、自分のYouTubeチャンネルを運営しています。
趣味程度のチャンネルで、たいして登録者も再生数も多くありません。
動画編集のいろいろな技術を試すために動画を作っているようなものなので、集客はあまり考えていませんでした。

ただ、マーケティングの点から、どんな動画が視聴されやすいのかを検証してみようと思ったときに、TikTokを活用している事例がたくさんあることがわかりました。

悲しいかな僕はおっさんを自認しているので、TikTokはいわゆる「見る専」でした。
若者や他の方の動画を見るためのSNSとして使っていました。

ですが、仕事先のいろいろな人と話していると、若い人を中心に、飲食店の検索や、調べものをTikTokでするという方が多くいることがわかりました。

一つの実験として、YouTubeの集客ツールとしてTikTokを活用することができないだろうか、という仮説の検証をしてみることにしました。

おっさん TikTok を使ってみた

TikTok

スマホにTikTokアプリをインストール後、アカウントの作成、アプリの操作方法は簡単で、ひととおり触ってみれば問題なく使うことができます。
画像や動画の投稿も、アプリの編集機能が充実してるので、非常に使いやすいと感じました。
このあたりも利用者が増えている理由なのでしょう。

特に、写真を何枚か順番に配置して、そこに動きを加える「フォトモーション」は用意されているエフェクトが100種類以上あって写真の種類や、シーンごとに好みの効果をつけられます。
フォトモーションを使うことで、写真を素材とした数秒から数十秒程度の動画を簡単に作ることができます。
これは、とても良い機能です。
僕のような40代以上の世代は、動画よりも写真に親和性が高く、例えば飲食店やイベントなども写真で記録していることが多いのではないでしょうか。
TikTokであれば別の編集アプリを使わなくても、手軽に写真から動画を作成し投稿することができます。

YouTube動画としては使いにくい写真も、TikTok用としてなら魅力的な動画に仕上げられるので、過去の素材も有効活用できます。

また、一つの投稿素材を仕上げるのにかかる時間は、簡単なものなら数分、長めでエフェクトを多く入れたものでも10分程度で作成することができるので、ちょっとした空き時間や、仕事の昼休みでも1本作成することが可能です。

近頃は、スマホ用の動画編集アプリも優れたものが多いので、アプリを使って動画を複数作っておいて、後から投稿することもできます。
(TikTokで動画をどんどん投稿したり、他の人の動画を見ていると、あっという間に通信容量を消費してしまうので、投稿はWi-Fi環境で行うことをおすすめします)

こんなわけで、FacebookやインスタなどのSNSをやっている人なら、TikTokは簡単に始められるSNSであることが分かりました。

おっさんでもフォロワーが集められる

アプリの初期化

正直にいえば、おじさんがTikTokをやっても大して視聴もされないし、フォロワーも集まらないだろうと思っていました。
試してみてダメなら、さっさと撤退しようと思っていたのですが、予想外のことが起きました。
テスト的に、3つの動画を作って投稿してみたところ、数時間後から急激に再生数が伸び始めて、数百回の再生と、数十人のフォロワー、そして高評価とコメントが寄せられました。

これには驚きでした。
TikTokは、おすすめで適当に動画が表示されるというのは知っていましたが、アカウントを作って数時間でこれほどの反響があるのは予想を超えていました。
その後も1日に数本の動画をアップし、フォロー返しやコメントへの返信をしていたところ、1週間後には数百人、2週間程度で1,000人を超えるフォロワーを獲得するに至りました。

これは、特別バズるような内容が無いユーザーとしては、ツイッターやインスタグラムなど他のSNSではありえない状況です。

このフォロー数を受けて、プロフィールにYouTubeチャンネルの紹介とリンクを設定し、フォロワーをYouTubeチャンネルへ誘導することにチャレンジしてみました。

効率のよい動画投稿のためにやったこと

塾

普段、本業の仕事があって、ブログやYouTubeもやっていて、さらに片手間にTikTokをやろうとすると、当然時間がありません。
時間が限られるなかで、効率よく動画投稿をするにはどうしたらよいか?

ひとつは、スキマ時間を使ってTikTokアプリか、スマホの編集アプリを使って投稿する。
もうひとつは、YouTubeなどに投稿した過去の動画やショート動画をTikTokに投稿したり、素材を再編集して動画を作る。
特に写真を使ってTikTok動画を編集するなら、短時間に動画を作ることができるので効率よく投稿ができるでしょう。
もちろん、視聴者やフォロワーの興味を引くような内容でないとアカウントが継続的に成長しないので、どんな内容や構成にするかが大事なのはいうまでもありません。

ただし、一つ気をつけたほうがよいことがあります。
それは「YouTubeに投稿する動画の質を落とさない」ことです。

もちろんすべてに当てはまることではありませんが、動画の質が落ちると様々な悪影響が出てきます。

 TikTok からYouTubeに素材を流用すると起きること

Premiere Pro

上で述べたような方法で過去のショート動画や、素材を流用してTikTok動画を量産していたらフォロワーが順調に増えていきました。

これに味をしめて、手軽に作れるTikTok動画を、YouTubeショートとして投稿したらどうなるか、という実験をしてみることにしました。
TikTokには自分の投稿をダウンロードできる機能もあるので、一度投稿した動画を保存し、YouTubeショートにいくつかあげてみました。

それまでの「YouTube→TikTok」の流れから、「TikTok→YouTube」の流れを作ったことになります。

この投稿によってYouTubeの投稿本数は一気に伸びましたが、結論としては、これは大悪手でした。

まずショート動画に対して、低評価をつけられることが増えました。
TikTok用の動画は短くて、画面に動きをつけているものが多かったので、情報量がYouTube用の動画よりも少なく、見る価値がないと思われたのかもしれません。

また、1本あたりの再生数が伸びないという現象も発生しました。
通常のYouTubeショート用の動画に比べて10分の1程度の再生数で止まることが多く、動画として評価されていないのがわかりました。

更に、しばらくすると、チャンネル全体のインプレッションが激減し、それまで順調に再生されていた動画も含めて、チャンネル全体の再生数が現象するという状況になりました。

そしてついに、チャンネル登録者の減少まで起きるようになって、途方に暮れることになりました。

一つ注意していただきたいのは、YouTubeチャンネルのすべてにマイナスの影響が出たのが、TikTokの影響だとは言い切れない、ということです。
明確に因果関係を証明することはできません。
しかし、起きた状況は、TikTok動画を流用した影響だと思わざるを得ないものでした。
もしくは、単純に質の低い動画を投稿したせい、なのかもしれませんが、明確な原因は分かりません。

問題を解決する方法

チャンネル運営としては壊滅的な状態になってしまったため、これを解決するためにいろいろと調べてみましたがはっきりした答えは見つかりませんでした。

とりあえず、前のチャンネルの状態に戻そうと思いました。

まず、TikTokから流用した投稿を全削除しました。
非公開でもよいかと思いましたが、短いの再生時間のために、チャンネル全体が影響を受けるくらいなら、削除したほうがさっぱりすると思い、すべて消しました。
削除してからしばらくしても、インプレッション、再生数ともに戻りません。

試しに、新規でしっかりとした質の動画を作って投稿すると、短期間でかなりの再生数を叩き出しました。
既存の動画の再生数は戻らず、新規動画は前と同じようなリアクションがある、というのは不思議ですが、チャンネルを復活させるには質の高い動画投稿を続けるしかないのかもしれません。

とはいえ、ほんの少し前までの栄華を知っているだけに、モチベーションが著しく下がってしまいましたが、初心に戻ってコツコツとやっていくしかないのでしょう。

教訓

iPhone

今回のことで僕が学んだのは、

「動画は数よりも質」

ということです。

簡単に、それなりに見える動画を投稿することができたとしても、情報量や有益性など質の部分が低い動画が複数あるとチャンネルの評価を下げ、YouTube側が「おすすめ」などに取り上げなくなってしまう、ということなのだと解釈しています。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

 

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