子供の 歯列矯正 にかかる費用が知りたい
歯列矯正はなぜ必要なのか
歯列矯正にかかる期間はどのくらい?
子供の 歯列矯正 で気をつけることは何?
このような、これから歯列矯正を始めようという方が抱く疑問に、我が家の例をもとにお答えします。
利用する歯科医院によって費用が異なると思いますので、一つの例として読んでいただければと思います。
子供の 歯列矯正 はいくらかかるのか
歯列矯正は、年齢が低いうちに始めたほうが負担も少なく、大人になってから開始した場合に比べて短期間に完了するといわれます。
親の立場としては、早くキレイな歯並びにしてあげたいと思うものですが、気になるのは費用ですね。
一般的には、矯正完了までに100万円程度の費用がかかるといわれます。
我が家は子供が中学生ですが、8歳の頃から矯正を開始して、今は二期治療に入っており、かかった費用は約100万円です。
子供が通っている歯科は、一期治療の開始時に約50万円、二期治療に入るときに約50万円の支払いをします。
一括支払いの他に、分割払いもできるので、予算に合わせて支払い方法を選択できました。
治療の期間中は、装置の変更を何度しても追加料金が発生することはありません。
うちの子の場合は、今の過程がうまくいくと、矯正自体は終わりになるようですが、矯正を終えた後にメンテナンスなどが必要になってくるようです。
歯列矯正がうまく進むかどうかは、歯医者だけの仕事ではなく、家庭での管理や、本人の意識も大事になってきます。
うまく進まなくて、追加で費用がかかったとしても、必ずしも歯医者の責任とはいえない、ということは理解しておくべきでしょう。
子供の 歯列矯正 はなぜ必要なのか
「俳優は歯が命」とはCMの言葉ですが、歯並びは人の第一印象に大きな影響を与えます。
欧米などでは、歯並びは親の責任として整えてあげるべきもの、となっているそうです。
意思疎通において表情の豊かさを求める欧米ならではともいえますが、笑ったときなど、どうしても歯並びに目が行きがちですので、子供のうちに矯正してあげることで、将来引け目を感じたりしないようにしてあげるという意味もあるようです。
成長段階の子供は、骨がまだ固まっていないため矯正の効果が出やすく、短期間で大きく歯を動かすことができます。
大人になってから矯正を始めると、歯を適切な場所に収めるために、抜歯が必要になるなど大きな負担をかけることになるそうです。
また、まだ乳歯が残っているうちに矯正を始めると、生え変わりに合わせて矯正の装置を変えたりすることで、歯を動かす大きさの調整がしやすく、理想の位置に歯を動かしやすいため、子供にうちに矯正を始めるのがよいとされています。
我が家では、8歳から矯正を始めて、13歳の今で完成度は80%くらいのようです。
うちの子は、生まれつき顎が小さく、歯がピッタリくっついていたり、重なっている箇所があったりして、はじめの検査では「難航する」と言われていました。
通っている矯正歯科の、細かなケアや、適切な器具の使用によって、みるみる歯が動いていく過程が見てとれました。
矯正の過程で、歯を適切な場所に収めるために、口腔内の歯茎周辺を拡大していくのですが、年齢が低いうちに始めたことによって、あまり大きな痛みを感じずにできたようでした。
このように、小さなうちに歯列矯正を始めるメリットは非常に多いといえます。
失敗しない矯正歯科の探し方
たくさんの矯正歯科がある中から、適切な処置をしてくれる歯科を探すのはなかなか難しいものです。
ホームページなどを見て探すことも多いとおもいますが、チェックするべきポイントを紹介します。
矯正の認定医がいる
まずは大前提ですが、院長や歯科医が矯正歯科学会などの認定医であることは必須条件です。
認定医は、学会の基準をクリアした矯正の専門家であり、知識と技術が一定基準保証されているからです。
認定医がいない矯正歯科もあるので、まずはじめにチェックするべきことになります。
頭部X線規格写真の撮影設備がある
頭部X線規格写真(セファログラム)撮影ができる矯正歯科を選びましょう。
セファログラムは、適切な矯正を行うために必ず必要になります。
これをもとに、現在の状態の把握と、矯正の計画を立てるため、矯正専門をうたう歯科には必ずある機材です。
矯正歯科の中にも、通常のパノラマレントゲンしか置いていないところがあるので注意が必要です。
さらに、セファログラムに加えてCTが設置されていて、常に3次元撮影ができる歯科であれば、詳しい検査や診断ができるのため、矯正の進捗の確認、方向性の修正などもできるため安心です。
カウンセリングがしっかりしている
矯正や処置を行う前に、方針、進め方などを分かりやすく説明してくれる歯科を選びましょう。
矯正は子供に対して行われますが、親はその内容を知りたいものですよね。
矯正開始前の全体的な説明も大事ですが、毎回の通院の際に「今日はこんな処置をする」という説明をしてもらえることで、すごく安心するものです。
適時、本人と親に矯正の進捗状況や、処置の詳細、注意するべきところなどを、丁寧に説明してくれるのが望ましいですね。
装置について事前にしっかりと説明をしてくれる
器具や装置を取り付ける前に、特徴やメリットとデメリットを説明してくれる歯科医院を選びましょう。
使用する器具や装置によって、期間や費用、違和感、痛みなどが異なってきます。
取り付ける前に、これらのことをしっかりと説明してもらえる歯科医院が望ましいです。
例えば、歯の前側に装置を取り付ける場合、どうしても他の人の目に触れることになります。
昔ながらの銀色の器具と針金状の器具を想像しますが、いまでは白や透明に近い色のワイヤーがあるため、あまり目立たないような装置にすることもできます。
反面、費用は銀色の装置よりも高くなります。
また、もっと目立たない装置での処置を望む場合、歯の裏側だけに器具をつける舌側矯正や、マウスピース矯正などもあります。
これらも一長一短あるため、取付後に後悔しないために、事前に説明を受けて、患者側で選べることが大事です。
複数の矯正装置を取り扱っている
上の項目と関係しますが、複数の矯正器具を扱える歯科を選びましょう。
理由としては、歯並びや口腔の状態によって、効果を発揮する矯正装置が異なるからです。
例えば、歯を動かす量が大きい場合や、歯のねじれが大きい場合などは、マウスピース型の器具は効果が薄いといわれます。
このような状態の方にも、マウスピース型ばかりすすめる歯科は、他の装置に対する知識・技術が低いことも考えられます。
また、子供の矯正では、歯が生え変わる途中での処置が多く、急速拡大装置を使い歯が生えてくるのに合わせて収まる場所をコントロールする、という処置もありますが、「急速拡大装置」は使う技術・知識のない矯正歯科が結構あるようです。
歯の状態は人によって違うため、それぞれに合った適切な矯正が必要です。
選択肢の少ない歯科では、効果的な矯正は期待しにくいでしょう。
複数の矯正装置を扱うことができて、患者の希望に合わせた矯正方法を提案してくれる歯科医院を選びましょう。
費用・期間を書面で提示してくれる
矯正を始める前に、書面で費用と大まかな期間を提示・説明してくれる歯科を選びましょう。
まず確認しなくてはならないのは、具体的な治療費の内訳、大まかな治療期間です。
そして、治療中の追加費用の有無です。
歯科医院によって料金設定が異なるため、必ず具体的な料金を確認しましょう。
例えば、うちの子供が通っている歯科は、第一期治療と第二期治療に料金が分かれていて、それぞれの総額を支払うことで、基本的に追加費用はなしというシステムです。
月一回程度の通院で、器具の調整や交換などの処置を行いますが、その際に支払う費用はありません。
抜歯など、通常の矯正にない処置がある場合のみ費用が発生する、という仕組みのため分かりやすく、費用の不安が無いのが良いところです。
また、別の医院では、基本費用の他に通院のたびに調整料や再診料が発生するところもあります。
通院時の費用もまちまちで、医院によって3,000円程度から8,000円程度まで幅があります。
装置の故障による交換や補助器具の使用などで、追加費用がかかる医院もあるため、事前に確認することが大切です。
矯正中のトラブルの対応
矯正中はトラブルがつきものです。
常に何かを食べたり、話をしたりする口の中のことですので、装置が外れたり、痛みが出たりと、すぐに対処が必要になることもあります。
このような時に、すぐに対応してもらえるのかどうかは、結構大事です。
口の中の違和感や痛みは、大きなストレスになります。
繁盛しすぎて緊急対応ができない、もしくは担当できる医師、歯科衛生士が不在のことが多いなどがある場合は注意が必要です。
ここまでしか選びのポイントを紹介してきましたが、正直にいって、治療を受けてみないとわからないことも多いです。
ネットの口コミなどで分かることもありますが、あまりに極端な意見がある場合は注意して読みましょう。
知り合いや、子供の友達が通っていて、評判の良いところが一番間違いがないように思います。
子供の 歯列矯正 をするときに気をつけるべきこと
子供が歯列矯正を始めたときに、親が気をつけてあげるポイントがいくつかあります。
装置に慣れない頃
小さな子供にとって、口の中に装置がつけられているのは大きなストレスです。
異物感、違和感や、歯にかかる負荷の痛みなど、特にはじめのうちは食事をするのも嫌になってしまうことがありました。
そんな時に親ができることは限られます。
特に、着脱式のマウスピースなどは、外してしまったり、つけるのを嫌がったりします。
とにかく、根気よく説明・説得して、続けさせることが大事です。
装置をつけて、数日〜一週間くらいで慣れて、通常通りの生活ができるようになります。
そこに至るまでの、フォローが必要になります。
歯磨きのフォロー
矯正中は歯磨きのフォローは必須です。
矯正装置をつけていると、パーツの隙間など子供だけでは磨きにくい箇所が出てきます。
また、通常の歯ブラシでは届かない場所が出てくるようになります。
はじめのうちは、細かい部分を磨いてあげたり、専用の歯ブラシを用意したりして、磨き残しが出ないようにしましょう。
徐々に自分で細かい部分まで磨けるように教えてあげることが大事です。
通院時に虫歯のチェックをしてくれるところが多いですが、虫歯を防ぐのは日常の歯磨きです。
器具の状態の確認
矯正装置は、気が付かないうちに形が変わってしまったり、本来の位置からずれてしまったりすることがあります。
こうなると本来の効果が得られなくなるので、すぐに修正しなくてはいけません。
子供は、違和感がなければ自分から言うことは少ないため、歯磨きのときなどにチェックして、異常があった場合はすぐに医院に連絡して修正するなどのフ対応をしましょう。
親が、これらの確認をすることで、矯正の効果が適切に得られ、結果的に矯正にかかる期間を短くすることにつながります。
子供の 歯列矯正 に必要な期間
歯列矯正に必要な期間については、歯の状態や年齢によって一概にはいえない、というのが適切な答えになりますが、短いケースで3年程度、長い場合は7年以上に及ぶ場合もあるようです。
うちの子の場合は、口腔が狭めであったことと、歯が比較的大きめだったため、時間がかかると言われていました。
実際、2021年時点で6年めに入っていて、右側の犬歯が隣の歯にかぶさって生えてきたため、正しい場所に動かす処置をしています。
同時に、犬歯を収める場所を広げるために、奥歯に器具をつけている状態です。
この犬歯以外は、はじめの頃に比べると、見違えるようにキレイな歯並びになっているので、効果的な矯正をしてもらっていると感じています。
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歯列矯正 は親から子供へのギフト
歯列矯正は、費用はかかりますが、親が子供にしてやれる、もっとも大事なことの一つかもしれません。
歯並びがきちんと整っていることで、見た目が良いだけでなく、口内環境が整うことで虫歯になりにくくなります。
大人になってから矯正をするのは費用、期間を考えても大きな負担になります。
歯は生涯にわたって使うものです。
お子さんの歯並びが気になってきたら、信頼できる矯正歯科に相談してみてはいかがでしょうか。
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