築地で絶対に食べたい「春菊天せいろ」【天花そば】をご紹介【築地で働くサラリーマンの昼食】

築地「天花そば」は見逃せないお店
絶品の春菊天を食べる
天花そばこだわりの蕎麦
天花そばは天ぷらのクオリティが高すぎる
冬でも「せいろ」にしたくなる
天花そばはそば湯がうまい
天花そばは毎日通ってしまうお店
店舗情報

築地「天花そば」は見逃せないお店

築地には美味しいお店がたくさんあります。
観光で訪れた人は、寿司や海鮮のお店など場外の飲食店に行かれることが多いと思います。
蕎麦屋も、高級なお店がたくさんあるので、リッチな気分で蕎麦をすすることができます。
僕は築地で働く、しがないサラリーマンなのでお昼に千円を大きく超えるメニューしかないようなお店に頻繁に行くことはできません。
そんな毎日の中で、クオリティと価格のバランスの良いお店を探すのが楽しみなのです。
今回紹介する「天花そば」は、ある意味「立ち食いそばの到達点」ともいえるクオリティと、価格の手頃さが魅力のお店です。
僕は、平日5日のうちに2日は間違いなく食べていて、多いときは4日も利用することがあるくらい、気に入っているお店です。

絶品の春菊天を食べる

天花そばで僕が愛してやまないのは、「春菊天せいろ」です。
夏でも冬でも冷たい蕎麦です。

この春菊天、只者じゃありません。
特に、「揚げたて」に当たったときは、至福のときが訪れます。

新鮮な春菊は丁寧に広げられ、薄い衣をまとい、カラリと揚げられています。
衣の食感は極めて軽く、きれいな油の香りと、衣の香ばしさの直後に、春菊の鮮烈な香りと食感が押し寄せます。

立ち食い蕎麦でよくある、モッタリとした衣の重さや、粉っぽさは微塵もなく、まるで天ぷら専門店の春菊天のようなクオリティです。

この春菊天を温かいツユに入れてしまうのはもったいない。
別皿でもらい、ツユに少しつけて食べるのが絶品です。
僕は、この春菊天を食べるためにここに通っている、と言っても過言ではありません。

天花そばこだわりの蕎麦

あまりにも春菊天が素晴らしすぎて、先に書いてしまいましたが、蕎麦もまたこだわりが感じられる逸品です。

蕎麦のつなぎには山芋を使っているそうで、ツルリとした喉越しとしっかりめの歯ごたえが印象的です。
ツユにくぐらせても蕎麦の香りがふわりと感じられ、ダシの風味がしっかりしていることもあり、薬味は蕎麦の合間につまむくらいでちょうどよいと感じます。

普通盛りでも結構量がありますが、80円の大盛券を添えると、結構な量になるので、途中で味変を楽しんだりしても十分に蕎麦を堪能できます。

ざこばの朝市公式オンラインショップ

天花そばは天ぷらのクオリティが高すぎる

春菊天の素晴らしさは先に触れたとおりですが、この天ぷら技術は他の天ぷらにも反映されています。
特に、「きんぴら天」「いか天」「えび天」は職人技を楽しめる絶品です。

きんぴら天と春菊天

いか天と春菊天

揚げたてに当たるかどうかは注文のタイミング次第です。
これは、立ち食い蕎麦の宿命です。

混雑時間帯で天ぷらの回転が良いときや、お客のいない時間帯でストックがないときなど、運良く揚げたての天ぷらが提供されると、本当に得した気分になります。

冬でも「せいろ」にしたくなる

僕は「天花そば」に通うようになって数年ですが、だいたいいつも「春菊天せいろ」「大盛」「玉子」の組み合わせです。
時々、趣向を変えて「きんぴら天」をつけてみたり、温かい蕎麦にすることもありますが、基本的に夏でも冬でも「冷たい蕎麦」と「春菊天」を選んでしまいます。

こだわりでもなく、通ぶってるわけでもないのですが、紹介したとおり蕎麦と天ぷらが美味しすぎて、温かいツユに入れるのがもったいなく感じてしまうのです。

そして昼時になると、あの鮮烈な香りと食感が恋しくなって、このお店に来てしまうのです。

天花そばはそば湯がうまい

こちらのお店はカウンターに、ポットに入った「そば湯」がおいてあり、セルフで飲むことができます。

こだわりの蕎麦を茹でた、熱々の「そば湯」もまたお店の魅力の一つです。

天ぷらの油と、薬味が残ったツユに蕎麦湯を注いで、ワサビを溶き七味を少し入れて飲むと、体の中から温まってきます。

冬でも冷たい蕎麦を頼んで、最後に熱々の蕎麦湯で温まるのも楽しみの一つだったりします。

天花そばは毎日通ってしまうお店

仕事の合間に食べる昼食は、会社員にとってはささやかな癒やしの時間です。
余裕があってお昼を楽しみたいときもありますが、忙しくて頭のリソースをお店やメニューを選ぶことに使えなくなっているときも、何も考えずに天花そばに向かいます。
食券を買ってカウンターに渡して、簡単に希望を伝えて、ひたすら食べる。
一連の動きはシンプルで、いつも抜群に美味しく、そして安い。
僕にとっては、サラリーマンの昼食として、また、立ち食い蕎麦という業態としても、一つの到達点ともいえるお店です。

ただひとつだけ、天花そばにお願いがあります。
美味しい天ぷらを、塩で食べたいのです。
なんとか、卓上に塩をおいていただけないでしょうか、といつも密かに願っているのです。