DATE SEVEN をいただいたので、宮城県の日本酒をご紹介

DATE SEVEN食について

噂の DATE SEVEN をいただいたので

新鮮な刺し身をアテに、地域の地酒を楽しむ。
それはコロナ前までは、最高の楽しみでしたが、今はこんなことも、中々できなくなってしまいましたね。
お店に行くかわりに、自宅で、少し良いお酒と、つまみを用意して飲むようになりました。
つい先日、宮城に済む親戚から冷蔵便で2021年度の「 DATE SEVEN 」が届きました。
秋田の「NEXT5」と同じく、宮城の7つの酒蔵が手を結び、酒造りやイベントを行うというコンセプトのもと生まれたお酒です。
しかも、今年は7年目となり、なんと最終年だというではないですか。
予約、抽選でしか手に入らないので、とても貴重なものです。
大事に冷蔵庫で保管していましたが、昨日、ちょっと良いことがあったので開栓しました。
今回は、おうち時間を充実させる手助けになればと思い、日本酒が好きで、日本全国、出張に行っては必ず飲み歩いていた僕が、宮城県の日本酒を紹介したいと思います。

 DATE SEVEN (ダテセブン)とはどんなお酒?

DATE SEVEN

原料米は山田錦を使用。
海外市場で好まれる味わいも踏まえ、渋味や苦味を抑え、うま味と香りの調和を目指した、とのこと。
ボトルは紫色のグラデーションに、泉ケ岳(泉区)にかかる天の川イメージしたデザインで、金色の「7」の文字が中央にあります。

DATE SEVEN

香りは穏やかな吟醸香。
口に含むと柔らかな甘みと、フルーティーな香りが広がります。
やがてナッツのような風味があらわれて、わずかにスモーキーな香りを感じ、最後は梨のような果実香が広がります。
キラキラとした華やかさよりも、穏やかでバランスのとれた、飲み飽きないお酒です。
DATE SEVEN の集大成、たしかにいただきました。

宮城の日本酒

宮城県は「米どころ」と呼ばれる土地です。
米どころには、必ず美味しいお酒があります。
酒蔵ごとに個性があり、一本一本試しながら好みのお酒を見つけるのが楽しいのですが、今回は僕の好みでおすすめしたい日本酒をご紹介します。

ご紹介するお酒の傾向

日本酒

お酒ほど、個人の嗜好がでるものはあまりないのではないでしょうか。
客観的な評価をしようとすればするほど、そのお酒の魅力は伝わりづらくなるように思います。
「日本酒度は〇〇度」とか言ってみたところで、お酒の味わい・バランスはわかりません。
今回は、独断と偏見ですが、

・香りの良いお酒
・甘さのあるお酒
・重層的な味わいのあるお酒
・値段が手頃 → これ大事!
こんな特徴のあるお酒を紹介します。

宮城県のお酒 おすすめ5選

一ノ蔵

一ノ蔵は、宮城のお酒では全国的にも名の知られた銘柄です。
宮城県や仙台の日本酒を置いている飲食店の多くで品揃えされている印象です。
蔵の歴史はそれほど古くなく、昭和48年に4つの酒蔵が一つになり創業されたそうです。

味わいの傾向は、甘さを抑えて米の風味を感じさせるような、いわゆる辛口のお酒が多いように思います。

一ノ蔵

 

首都圏でも比較的手に入りやすいのですが、僕は食中酒として「一ノ蔵無鑑査 超辛口」をよく飲みます。
このお酒は、まだ酒類審議会によって「特級」「一級」などの認定がなされていた時代に、あえて審査に申請せずに税金の安い「二級酒」として、良心的な価格で発売されていたものです。
当時のラベルには「弊社の良心により厳しく監査されています。しかし、本当に鑑定されるのはあなた自身です。」と書かれ、制度に対する問題提起を行っていたという逸話が蔵のホームページにありました。
お酒自体は、キリッとした辛さとキレのあるお酒で、刺身や焼鳥など和のシンプルな料理とよく合うバランスの良いお酒です。

株式会社一ノ蔵ホームページはこちら
https://ichinokura.co.jp/

浦霞

浦霞を造る「株式会社佐浦」は、一ノ蔵と並び宮城ではメジャーな酒造メーカーです。
全国新酒鑑評会で、多くの金賞を受賞しています。
酒造りの始まりは1724年。
塩竈神社の麓で御神酒酒屋として酒づくりを始めました。
お酒の作り方は「基本に忠実」「手づくり」を貫いています。

浦霞というお酒のイメージは、フラッグシップである純米吟醸の浦霞禅に表れているといえます。
吟醸香は穏やかで、口当たりはやわらか、淡麗辛口ながら旨味もしっかりしており、とてもバランスの良いお酒です。

浦霞

こちらの写真は以前飲んだ「生一本 浦霞」です。
豊かな米の旨味と、適度な酸味のバランスがよいお酒でした。

株式会社佐浦のホームページはこちら
https://www.urakasumi.com/

宮寒梅

寒梅酒造は、元々、普通酒や本醸造などを含め、多くの種類の酒を醸造していましたが、2011年の東日本大震災により蔵が全壊しました。
廃業も考えたそうですが、全国からの支援を受け2013年に蔵を再建し復活を遂げました。
そして、酒造の再開と同時に、すべてのお酒を純米酒にするという方針に切り替えました。
ラインナップは大きく二つで、
「宮寒梅」は純米大吟醸と純米吟醸のみで、「鶯咲(おうさき)」は純米酒として区別しています。
2016年12月「宮寒梅 純米吟醸45%」がANA国際線ファーストクラスおよびビジネスクラスで採用されるなど、宮城県外でも知名度が高く、ミラノ・サローネ2017においてファッションデザイナーのジル・サンダー氏のショールームで提供されたそうです。
20年以上前から海外へ輸出されており、香港・台湾・シンガポールなどアジア圏でも人気を集めています。

寒梅酒造のホームページはこちら
http://miyakanbai.com/

戦勝政宗

勝山は、江戸時代の元禄年間創業で300年以上の歴史があります。
今でも仙台を代表するホテルであり、結婚式場であり、会合の場である「勝山館」は、かつては勝山酒造の迎賓館だったものです。
このことからも、長い歴史の中で、常に仙台の銘醸であり続けたことが分かります。
近年、酒蔵を仙台市の北西部の泉ヶ岳の麓へ移転。
生産量をそれまでの5分の一となる300石へ減産し、銘柄を4アイテムに集約し、純米酒以上の高級酒のみを醸す専用の蔵を設計し、温度管理を徹底した精密な酒造りを行っています。

勝山

写真のお酒は、親戚にお土産でいただいたものですが、一口目の梨を想像させるふくよかな旨味に圧倒されたことをよく覚えています。
華やかというよりは、野に咲き誇るたくましい花を思わせるような力のある香りと、しっかりとした味わいは、このお酒の名前に負けない強さを感じます。
ナッツやドライフルーツと共に、まるでシングルモルトを楽しむように、じっくりと向き合いたくなるお酒です。

勝山

勝山酒造株式会社のホームページはこちら
https://www.katsu-yama.com/

伯楽星

「究極の食中酒」とのコンセプトで生まれた「伯楽星」は全国的に知られるようになったお酒です。
その製造元が新澤醸造店。
1873年創業のこの蔵は、2011年の東日本大震災で大きな被害を受け、赤瓦を乗せた歴史ある蔵は全壊となり、70㎞離れた山形県との県境に近い蔵王の山麓に移転し、翌年に製造を再開させています。

伯楽星

伯楽星 特別純米は「究極の食中酒」がコンセプト。
メロンやバナナを思わせる香りが感じられ、最後に柑橘類のようなさっぱりとした酸味がおとずれます。
冷酒として、和食や魚料理と良く合うお酒だと思います。

あたごのまつ

もう一つのブランドである「あたごのまつ」は、「荒城の月」を作詞した詩人、土井晩翠が愛してやまなかったお酒だといわれています。
このシリーズは総じて、スッキリとした端麗辛口な味わいの中に、米の旨みと穏やかな甘みを感じるお酒です。

株式会社新澤醸造店のホームページはこちら
http://niizawa-brewery.co.jp/

飲み比べるほどに楽しくなる日本酒

お酒は嗜好性が強く、好みは人それぞれなので、今回ご紹介したものが口に合わないこともあるかもしれません。
宮城県のお酒は、脈々と受け継がれてきた歴史を色濃く残しながら、DATE SEVENのような新しい取り組みをするなど、幅の広さがお酒にもあらわれているように思います。
今回ご紹介のお酒を一通り飲む頃には、宮城のお酒のキャラクターを知り、お好みの一本が見つかっていることでしょう。

 

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