Premiere Pro で動画の書き出しエラーが発生したときの対策(2022年12月)

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2022年12月現在発生している Premiere Pro の不具合について

この記事は、2022年12月現在で発生しているAdobe Premiere Pro の不具合について、自分自身への備忘録の意味もあり掲載するものです。
不具合の内容と解決方法を示していますが、必ずしもすべての人の問題を解決するものではないと思いますので、試されるときは自己責任でお願いいたします。

不具合内容「H264での書き出しがエラーになる」

僕が遭遇したPremiereProの不具合は、編集したプロジェクトをH264でmp4に書き出す際に、「ファイルの読み込み機能により(ファイル名)のファイル構造の矛盾が検出されました。このファイルのメタデータ(XMP)の読み書きが無効になりました。」とエラーが表示されるというものでした。

発生したのは2022年12月9日の書き出し作業からです。

症状としては、書き出したファイルが24バイト程度の小さなサイズになり、全く再生できない状態でファイルが作成されるというものでした。

判明した原因

Premiere Pro

原因がわかるまでに数日の時間を使ってしまいました。
たどり着いた原因は、

書き出しのファイル名やフォルダ名に全角文字(日本語などの2バイト文字)が含まれると発生する

というものでした。

不具合が発生するまでは日本語ファイル名で全然問題なかったのですが、12月9日からはエラーの原因になっているそうです。

海外製ソフトなので、2バイト文字との相性はあまり良くないのかもしれませんが・・・。

対策

Premiere Pro

僕のファイル・フォルダの管理は、基本的に日本語を使用していました。
フォルダはジャンル名にして、書き出しファイルの保存フォルダはそのまま「書き出しファイル」という名前にしていました。
また、ファイルは「日付+撮影場所(内容)」という名称が多く、書き出しファイルも同じ名前にしていました。

不具合の原因が分かってから行った対策は次のようなものです。

①書き出しファイル名を半角英数字に変更

書き出しファルの名称に、日本語や全角アルファベットなど2バイトの文字は使用しないようにしました。

②書き出しファイルを保存するフォルダ名を半角英数字のみに変更

Adobeの情報では、

「ユーザーアカウント名が日本語の場合など、フォルダ階層のどこかに全角文字のフォルダ名があると問題が起きる場合がある」

という内容の記述があったので、Windowsのフォルダ階層で書き出しファイルを保存するフォルダまですべて半角英数字の名称に変更しました。

③ソフトウェアエンコーディングで書き出す(H.264の場合のみ)

書き出しの設定で、GPUを使用せずにソフトウェア上でのエンコードを行えということですが、当然ながら書き出しに大幅に時間がかかるようになります。

せっかくGPUがあるのに使えないというのは納得がいきませんね。
一応、①と②の対策と一緒にソフトウェアエンコーディングの設定をして、正常な書き出しができるようになったら、即ハードウェアエンコーディングに戻しました。(問題なく書き出しができました)

設定方法は、

書き出し設定 → ビデオエンコード設定 → パフォーマンス

から行います。

僕個人の意見ですが、①と②の対策はAdobe製品と2バイト文字の相性の悪さは以前から言われていたことなので、まだ理解できるのですが、③のエンコード設定は「少しでも可能性として考えられるなら対策にしちゃえ」的な考えが透けて見えるようで、何だか嫌だなぁと思いました。

また、当初のAdobeのサイトの情報では、

・H.264、H.265以外の形式で書き出す

・外部ストレージへの書き出しで発生する場合、ローカルドライブへ保存をする

・以前のバージョンへダウングレード

という対策も示されていますが、PremiereProを使用しないほうがよい、と言われているみたいな苦し紛れの対策に思えたので、僕は実行しませんでした。

右往左往したこと

LinuxMint21

数日間にわたって書き出しができない状態が続き、原因と対策を見つけるのにたくさんの時間を使ってしまいましたが、問題解決のための学びになったこともありました。

トラブルが起きた当初は僕のPCの設定の問題だと思っていたので、WindowsとPremiere Proの設定をいじっていたのですが、全く埒が明かず。

ネットで片っ端から検索していったのですが、核心に至る内容にたどり着けず。

Adobeのサイトも見てみたものの、はじめは該当するものを見つけられませんでした。

途方に暮れそうになっていた僕に答えを示してくれたのは、facebookのコミュニティ「Adobe Premiere Proユーザーグループ」でした。
それほど頻繁な書き込みがあるわけではないグループですが、困ったときには強い味方になってくれます。
ここで紹介対策や、Adobeの該当リンクを貼ってくれていたので、無事に解決することができました。

SNSに比べると、ブログやニュースサイトは即時性の点では劣るため、ツイッターやfacebookなどを活用することで問題の原因に早くたどり着ける可能性が上がるということも、改めて感じたことでした。

また、これは僕の思い込みかもしれませんが、今回の2バイト文字問題の解決をしたところ、動画の書き出しスピードが大幅に早くなりました。
それまでは、4K画質の10分ほどの動画で書き出しに20分程度かかっていたのが、問題解決後は15分程度になりました。
Premiere Proの設定をいじったせいかもしれないので、一概には言えないのですが、書き出し中のGPUの稼働率が以前より上がっているので、なにかの影響で良い作用が出ているようです。

最後に

今回は2022年12月に発生したPremiere Proの書き出しエラーについて、原因と対処方法を紹介しました。

2022年12年20日時点ではgoogle検索で「ニュース Premiere Pro 不具合 2022」と入力すると、検索結果のトップにこの問題のリンクが表示されるので対処はしやすくなっていると思います。

また、当初のリリースから内容が変わっているので、この記事の内容とは異なることを付記しておきます。

今回のトラブルシューティングで痛感したのは、情報ソースは複数もつことが大事ということでした。

公式サイトやネットニュースだけでなく、SNS、特にfacebookのコミュニティは非常に有益なソースだと改めて気が付きました。

日々精進ですね。

 

 

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