未経験者が独学で Premiere Pro をマスターできるか
YouTubeなどの動画サイトは拡大を続けています。
動画編集の仕事の需要は増える一方です。
在宅でできる動画編集は副業としても注目されていて、未経験者が始めるケースも増えているようです。
反面、「始めてみたいけどできる自信がない」「自分にはセンスがないのでは」という理由で躊躇しているという方も多いようです。
僕も、少し前までは、まったくの未経験者でした。
今では、それなりに編集ソフトを使いこなし、動画編集を仕事の一つにしています。
最初の一ヶ月は、戸惑うことや、分からないこと、調べる時間が長くて作業が進まない、など効率が悪かったですが、流れと基本的な操作が理解できると、飛躍的に作業スピードが上がりました。
この記事では、動画編集の未経験者の方に向けて、代表的な動画編集ソフトAdobe Premiere Pro をマスターするために必要な知識、情報について紹介します。
動画編集は難しい仕事?
動画編集をやったことがない人は「動画編集は難しい」「素人にはできない仕事」「センスが大事なんでしょ」と考えている方が多いです。
僕もその一人でした。
動画編集の作業を分解してみると、やるべき作業は決まっていて、必ずしなくてはいけないポイントもある程度決まっていることが分かります。
仕事として編集を請け負うのであれば、クライアントの要望に応えて編集を行うため、あなた自身のセンスよりもクライアントのセンスをしっかりと作品に反映する力が必要になります。
ソフトウェアの操作方法、編集で使われる基本的な用語の理解、編集に必要なスキルを身につけることで、多くの作業に対応できるようになります。
人並み以上のセンスが求められるのは、高度な編集を行う場合や、100%自分の作品として編集を行うなど、限られた場合だけです。
基本的なことをきちんと理解し、マスターすれば誰にでも動画編集はできるのです。
なぜAdobe Premiere Pro が必須なのか?
Adobe Premiere Proは動画編集の定番ソフトです。
プロの編集者から、個人の趣味での利用まで幅広く利用されています。
他の有料ソフトや、フリーソフトでも優れたものはたくさんありますが、僕はこれから動画編集を始めようという人は、Premiere Proを使うことをおすすめします。
その理由は、趣味から仕事まで幅広く利用できることはもちろん、動画編集に必要な機能がすべて搭載されていて、あらゆる編集方法に対応できること、さらに仕事として編集をする場合に「Premiere Pro指定」の案件が数多くあることがあげられます。
あなたが、家族のイベントを撮りためた動画をまとめてDVDを作ったりするのはもちろん、Youtubeチャンネルを開設して配信を始めようというときにも、仕事として動画編集を行う場合にも対応できるソフトなのです。
もちろん他のソフトでもPremiere Proと同等の機能があるものはありますが、仕事として指定されるソフトはPremiere Proの他には、「ゆっくりムービーメーカー」のような特殊な編集ソフトくらいだと思います。
まずはフリーソフトで試してみて、できそうだったら有料ソフトに変更しよう、という考えもありますが、操作方法を覚える手間が二倍になるだけのような気がします。
業界標準のPremiere Proをマスターしておけば、多くのシーンで役に立つことでしょう。
独学で Premiere Pro をマスターする方法
パソコンは用意した、Premiere Proのライセンスも購入した、でも使い方は分からない、という心配をする方もいることでしょう。
心配はいりません。
Premiere Proは、インストールしてライセンスの登録をして、ソフトを起動させると、まずチュートリアルが始まります。
チュートリアルでは、本当の基本の操作から、用語の説明、基本的な編集操作、エフェクト、各種の調整、動画の書き出しまで、普段使用するであろう操作を実際の操作をしながら覚えることができます。
チュートリアルを利用して基本操作を覚えたら、Youtubeや、個人サイトなどを検索することで、細かな操作や、特殊な編集方法を紹介した動画がたくさんあるので、それらを見ることでマスターすることができるでしょう。
Youtubeの解説動画や、ブログサイトでも十分有益な情報は得られますので、恐れる必要はないと思います。
僕自身は、上のような方法で大体の操作を覚えてから、実際に家族を撮影した動画を編集してみたり、Youtubeチャンネルを開設して編集した簡単な動画をアップすることで、経験を積んでいきました。
Youtubeにアップするといっても、誰かに見せるためではなく、誰かが見てもいいようなレベルの編集をすることを目的にしていましたが、意外にも見てくれる人がいました。
嬉しいやら、戸惑いやらありましたが、グッドボタンを押してもらえると自信になるので、やってみる意味はあると思います。
また、操作を忘れた時にすぐに見られるように、本を一冊用意しておくのもよいと思います。
オンラインスクールを活用するのも良い方法
独学では不安な人や、しっかりとした教材で学びたいという方には、スクールをおすすめします。
実際に学校に通い、対面で講義を受けて、課題の添削をしてもらえるスクールもありますが大体は受講料が高価で、敷居の高いものに感じてしまうことが多いです。
自己投資としてスクールに通い、クラスメートと切磋琢磨して技術を身につけるというのも一つの考え方だと思います。
もう一つの選択としては、オンラインスクールを活用する方法です。
数あるオンラインスクールですが、大きく分けて2つに分類できます。
一つは、「学校」「スクール」の形をとり、講義は動画ですが、質問や課題の添削はスクールが受け付けて回答する形となっているものです。
組織として講師を雇用しており、教材もスクールが監修して作られているため、一定水準以上の内容となっています。
多くの「スクール」がありますが、なかにはAdobe社とパートナーシップを結ぶことで、Adobe CCなどの有料ソフトが格安で利用できる講座が用意されているスクールもあります。
賢く利用することで、動画編集を始めるハードルを下げることができます。
もう一つは、Udemyに代表されるCtoCの形態のものです。
イメージとしては、「スクール」は講座を陳列する「箱」を提供していて、専門家などが動画教材を作成して「箱」に陳列し、受講者は「箱」から自分に合った講座を購入して動画を視聴する、というものです。
特徴としては、教材の提供者はスクールに属するわけではなく、「箱」を利用しているだけというところです。
利用者は「箱」を通じて、講座の提供者に質問をしたり回答を得たりできます。
「オンラインスクール」のプラットホームといえるでしょう。
提供される教材は、同じジャンルの多くの教材と競合するため、市場原理が働いており、評価を得るため、利用者を増やすために磨き上げられたものが多くあります。
価格についても市場原理にさらされていることで、低料金のものも多くあるのが特徴です。
自主的に学べる人には良いサービスだと思います。
代表的なオンラインスクールを紹介します。
スクール型のオンライン講座
MOOCRES(ムークリ)
「ゼロからプロへの最短ルート」をコンセプトに、未経験の人が5ヶ月間で映像・動画制作、編集のプロになるための学習プログラムを提供しているスクールです。
2018年の創業以来、累計200名以上の卒業生を輩出しています。
2021年に入り、他社との協業により卒業後の案件提供サポートにも力を入れています。
講座の特徴は、
・現役クリエイター講師による指導、過去案件等を用いた実践的なカリキュラム
・1クラスあたり10〜15名に限定することで細かなフォローが可能
・全て直接指導のライブ授業、質問回数などに制限なし
本気でプロの動画クリエイターを目指す方にはおすすめのスクールです。
クリエイターズジャパン
クリエイターズジャパンは、現役の動画クリエイターが教える動画編集スクールです。
講師には、チャンネル登録2万人のビジネス系YouTuberの佐原まいさんを始め、PR広告やMV撮影を手がけるフリーの映像クリエイターなど、多彩なスキルを持った人がいるそうです。
講座の特徴は、
・圧倒的なコンテンツ量
・初心者目線で細かい所までを分かりやすく解説されたコンテンツ
・Adobe製品の操作方法の講座がある
・動画編集者としての案件獲得方法の充実
・サポート体制が整っている(個別LINE@サポート、オンラインサロン )
特徴的なサービスとして、独自で運営しているオンラインサロンがあります。
・参加料金は月額1480円(講座受講開始より2ヶ月間無料)
・講座の受講生のみが参加可能
・月1回のZOOM講義+交流会(不定期セミナー)
・サロン生限定コンテンツメディアの運営(creators media)
・転職支援/動画編集案件のご紹介
単なるオンラインスクールではなく、案件の獲得のサポートや、オンラインサロンなど、現実的に受講者のスキルアップや、独立するためのサポートなどにも配慮されたサービスです。
最短1ヶ月で動画編集スキルが身につく!【クリエイターズジャパン】
たのまな 「Adobeソフトウェア通信講座」
「たのまな」は大手通信教育会社のヒューマンアカデミーが運営するオンラインスクールです。
「たのまな」は、Adobeプラチナスクールパートナーに認定されているスクールになります。
そのため、「Adobeソフトウェア通信講座」に申し込むことで、Adobe Creative Cloud(Adobe CC)を格安料金で利用でき、かつオンライン講座を受講できて、料金はトータルで39,980円となります。
Adobe CCの年間ライセンスが、74,976円であることを考えただけでも破格な料金といえます。
Adobe CCは、Premiere Pro、After Effects、Illustrator、Photoshopなど22本ものソフトがセットになっており、これ一本で動画編集、アニメーション、画像、描画などクリエイティブ作業のすべてができる統合ソフトです。
Adobe CCをお得に利用できて、各ソフトの使い方の講座を受講できるというのは、始めて動画編集をする人には非常に魅力的です。
また、別料金になりますが課題の添削などもできるため、初心者にも利用しやすいサービスになっています。
デジハリONLINE 「Adobeマスター講座[ソフト付属]」
デジハリONLINEは、クリエイターを養成するスクールであるデジタルハリウッドが運営するオンラインスクールです。
デジタルハリウッドは、Adobe社よりAdobeプラチナスクールパートナーに認定されているため、認定スクールの生徒として講座を受講することで、ソフトを格安で利用することができると言う仕組みになっています。
おすすめの講座は「Adobeマスター講座[ソフト付属]」です。
授業はすべてオンラインで、動画は46時間分ありAdobe CCの各ソフトの使い方が分かりやすく説明されています。
また、課題を提出することでプロ講師が添削をしてくれる、という仕組みになっているため、実践的な技術を身につけられる講座となっています。
卒業後の仕事の紹介なども行われているようで、これから副業・本業として動画編集を始めようという人には嬉しいサービスですね。
この講座では、Adobe Creative Cloud(Adobe CC)の12ヶ月版のライセンスがセットになっていて、料金は39,980円(税込み)となっています。
Adobe社では、年に何回かキャンペーンや、ブラックフライデーなどの割引セールがありますが、デジハリONLINEの講座で購入するのが最も安い方法になります。
してみよう
僕自身、動画編集を始めるまでは、予備知識はなく、ソフトの操作などはまったくできませんでした。
きっかけは家族を撮影したホームビデオの編集をやってみようと思ったことで、いろいろと調べてみると、それほどハードルの高いものではないことが分かりました。
Premiere Proの使い方は慣れが必要ですが、何本かの動画を編集していると、だいたいイメージ通りのものができるようになりました。
はじめは習うことも必要ですが、自分がやりやすい操作や、作業の流れは、やりながら身に付けていくことも多いです。
今、動画編集をやってみようか悩んでいる人は、まず始めてみましょう。
一歩踏み出さないと、永遠にスタートすることはありません。
始めてしまうと、ボールが坂を転がるようにいろんなことが進んでいくものです。
もし、自分に合わないと思ったら、やめればいいのです。
やめるのは簡単です。
動画編集は「習うより慣れろ」です。
動画編集を副業にするならクラウドソーシングサイトに登録するのが近道
もしあなたが、動画編集を副業や本業にしたいと考えているなら、まずはクラウドソーシングサイトに登録することをおすすめします。
クラウドソーシングサイトとは、「仕事を発注したい人(会社)」と「仕事を探している人」をマッチングするサイトです。
求人が掲載されており、仕事を探している人は応募して、契約し、仕事を完了して、報酬を受け取るというプロセスを、すべて行うことができます。
契約や金銭のやり取りもサイト上でできるため、仕事内容や金銭面でのトラブルが起きにくいという特徴があります。
特に、仕事に応募する側は、立場が弱くなりがちで、トラブルが起きたときに泣き寝入りするケースがありますが、クラウドソーシングサイトを利用することで対等な契約関係として仕事をすることができます。
システム利用料はかかりますが、仕事の請け負いにまつわる煩雑な作業を代行してくれるため、利用価値の高いサービスといえます。
僕は、クラウドワークス(CrowdWorks)とランサーズという、二大クラウドソーシングサイトに登録していますが、自分の希望に合った動画編集の仕事が多く掲載されているため、頻繁に利用しています。
良いクライアントに恵まれれば、単発ではなく継続して仕事を請け負うこともできるので、安定した報酬を得ることができるようになります。
クラウドソーシングサイトへの登録に費用はかかりませんので、とりあえず登録してみてはいかがでしょうか。
登録したからといって、しつこい勧誘などは一切ありません。
あなたが仕事を検索して、希望に合うものがあれば応募する、というあなたが主体になって仕事を探すことができます。
参考までに、リンクを貼りますので興味があればのぞいてみてはいかがでしょうか。
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